【タイの国技】ムエタイの歴史をまとめてみた【立ち技最強】

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みなさんは立ち技最強の呼び声高い「ムエタイ」という格闘技を知っていますか?

ムエタイは世界的にも有名でタイ式ボクシングやタイ式キックボクシングとも呼ばれさらに、タイの国技にもなっており毎日のようにテレビ放映されています。

そんなムエタイの歴史やルールを今回は紹介していきます。

起源

伝説

有名な伝説では「黒い王子」と呼ばれたナレスワンが、1560年にビルマ(現在はミャンマー)の王子と1対1のムエタイ試合で勝利した事によりビルマのタイへの侵略が中止されたことがありました。

もしこれが事実だとするとムエタイには相当長い歴史があることになります。

最初の試合

記録として残っている最古の試合は1774年にビルマ王マングラが仏教振興のためにラングーン(ビルマ最大の都市)で開催した祭典で行われました。

その中でナヒ・カノム・トムというタイのムエタイ戦士が、9人のビルマ人を連続で倒し、その強さに王マングラは感銘を受けたと言われています。

ちなみにこのムエタイ戦士の方はタイでは「ムエタイの父」と呼ばれていて、英雄的な存在になっています。

現代と昔の違い

現代

試合は3分5ラウンドでインターバルはボクシングとは違い2分と長めになっています(ボクシングは1分)。

グローブのオンスの分け方はそれぞれの団体で違いはありますが、基本は6オンス~10オンスまでの間を使用しています。

グローブの他に着用する防具にファールカップがあり、アンクルサポーターは選手の任意で認められています。

勝敗はKO、TKO、ギブアップ、判定、レフェリーストップ、失格などで決められます。

競技として成り立つまでは1つの戦闘技法として存在しており、グローブは着用していませんでした。

当時はにかわを縫った布を拳に巻いて、その上にガラス片などをつけて相手を威嚇して流血を誘ったりする方法が当たり前のように行われていました。

しかし上記の方法は1929年に禁止されて規定に沿ったグローブを着用し、拳を固めて保護するようになりました。

音楽と舞い

試合中の音楽

ムエタイの試合を見てみると常に音楽がなっていますが、これは「シ・ムエ」と呼ばれています。

この音楽は「シン」(シンバル)、「コンカエ」「コン」(ドラム)、「ピ・ジャヴァ」(クラリネット)の4つの楽器で構成された音楽で、4人の奏者によって演奏されます。

こんな感じの音楽です。

試合前の儀式

この儀式は別名ワイクルーと呼ばれる神聖な踊りで、タイでは必ず行われています。

ワイクルーには師や両親に対して敬意を表す意味と相手に対して黒魔術をかける意味があり、選手はモンコンと呼ばれる鉢巻をつけて音楽に合わせて踊ります。

さらに腕にはパープラチアットと呼ばれる腕輪を巻き、ネックレスのようなモノはプラクルアンといいます。

この3つは全てお守りとしての意味合いがあります。

ムエタイの特徴

8つの武器と首相撲

ムエタイは両手、両肘、両足、両膝を使うことが許されていますが、似た競技のキックボクシングでは肘は基本使えません。

さらにムエタイは相手に組み付いく首相撲という技術があり、そこから膝蹴りの応酬になったります。

首相撲もキックボクシングでは禁止になっています。

構え方

基本的にガードが高く両手を少し前に出して、肘打ちや蹴りに対応できるようにしています。

また前後にステップを踏みながら、両肘を外に向けて絞るようにしてボディをガードしミドルキックなどの中段への攻撃を防ぐようにしています。

キックボクシングの試合でもムエタイスタイルの構え方で戦う選手もいます。

下の動画はムエタイの試合です。

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まとめ

私もムエタイの歴史は今までちゃんと調べたことがなかったのでとても面白かったです。

やはりどの格闘技にも言えることなのですが最初はとても危険なところから始まっているので、そこから考えると今はかなり安全になったんだなと思いました。先人に感謝ですね!

今回は読んでいただきありがとうございました。