スポーツチャンバラのルールや歴史をまとめてみた。【老若男女】

スポーツ

多くの人達が子供の頃一度はやったことあるであろうチャンバラごっこ。

今回はそのチャンバラごっこに「公平」「自由」「安全」をキャッチフレーズに誰でも楽しめるように開発されたスポーツチャンバラを紹介していきます。

それでは早速行ってみましょう!

ルールと概要

実際の勝負ではルールを決めて切り合う人がいるのだろうか?という疑問から始まったため以下のような最小限のルールになっています。

  • どこでも体を打てば勝ちになります。(ある程度の威力がないと一本にはならない)
  • 体のどこを打たれても負けになります。
  • 背後を打つことも認められています。
  • 打ち方やよけ方に決まった型はありません。
  • 打たれた後打ってはいけません。
  • 相打ちになった場合は両者負けになります。

多様な部門

得物の種類が豊富にあるためそれに合わせた部門もたくさんあります。

得物の種類と基本的な部門は以下のようになっていますが異種という部門ではそれぞれ異なる得物で試合が行われることもあります。

小太刀・長剣【両手持ちかフリー部門】・楯【持てる得物は小太刀か長剣】・杖・棒・槍・短刀・ナギナタ・二刀【小太刀と長剣の組み合わせのみ】

さらに1対1のみだけでなく1対3や2対5で一度に戦う乱戦という部門や20対20など大人数で戦う合戦と呼ばれる部門もあります。

合戦は得物を小太刀のみなど限定する「限定戦」と限定しない「得物自由戦」があります。

安全性の高い用具

得物にはエアーソフト剣と呼ばれるエアーポンプで空気を入れたゴム製の柔らかいものを使用しています。

また顔にかならずつける面も安全性が高く普段眼鏡をしている人は専用の面などがあり、最新の面では眼鏡をしたまま装着できます。

歴史

創始者 田邊哲人

剣道、フェンシングなどの競技上のルールを全部なくして戦ったら最も強い剣術は何かと疑問をもったことがスポーツチャンバラの始まりとなりました。

スポーツチャンバラというと玩具的なイメージがありますが、創始者の田邊哲人は剣道や合気道などの段位を合計すると30段以上になる武道家でもありました。

試行錯誤の末に1971年に創始され、当初は護身道と呼ばれていましたが徐々にスポーツチャンバラが一般的になりました。

また1973年には国際スポーツチャンバラ協会を設立し、様々な大会を開催しています。支部はオーストラリア、フランス、アメリカ、カナダ、エジプトなどにあります。

自由な競技

古代の剣法はそもそも自由でしたが、近代化するにつれて打つ面やルールなどが制限されていき競技化していきました。

かつて存在していた二刀流の宮本武蔵、燕返しの佐々木小次郎、一刀流の千葉周作などいずれも個性的な剣豪でしたが、ある意味ではスポーツチャンバラがその伝統を現在に復活させるきっかけになったともいえます。

楽しみ方

打たれずに打つ

体のどこを打っても一本になりますが、それは相手も同じなので基本は打たれずに打つことが原則になります。仮に相打ちになったら両者負けになります。

そのためいかに相手に打たれないようにするかが大きなポイントで、勝負の約40%程度が足打ちで決まります。

そして打たれた時には潔く事実を認めて相手を讃える清々しさを大切にすることがこのスポーツの楽しみ方の一つです。

流派は自由

打ち方やよけ方、構え方などに決まった型や流派などがなく試合では各自が自由な戦法で戦えるため見るだけでも面白いです。

この特性からめちゃくちゃに振り回す人や剣道のような動きをする人、フェンシングのように突く攻撃を多用する人など、世界中の剣術の異種格闘技戦を見れます。もしかしたら全くの素人が他の剣術の実力者に勝つこともあるかもしれませんね。

まとめ

スポーツチャンバラは現在では世界30ヵ国以上に広まり競技人口は10万人に達するといわれるほど人気を着々とつけています。

全くの素人でも十分に勝てる要素があり、安全性が高いため老若男女問わずに誰でも楽しめるスポーツになっているのでぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

今回は読んでいただきありがとうございました。